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【書評】プロセスエコノミー あなたの物語が価値になるを読むべし

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尾原和啓さんの「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」の内容が気になっている方

「プロセスエコノミーって何だ?」

「モノやサービスを時代に合わせて売りたい」

「物語や制作過程を売るって何だろう?」

 

こういった方に向けて書いた記事です。

 

本記事の内容

・ざっくり内容紹介

・感想

 

この記事を書いている僕は、月に10〜20冊程、ビジネス書や自己啓発本などをAmazonで購入して読んでいます。(※積ん読もあります)

 

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ざっくり内容紹介

完成品ではなく「制作過程」を売る!
〝良いモノ〟だけでは稼げない時代の新常識

インターネットによって完成品はすぐコピーできるようになった。
だから完成品で差別化するのは難しい。
そんな時代にはプロセスにこそ価値が出る。
なぜならその人だけのこだわりや哲学が反映されたプロセスは誰にもコピーできないからだ。
完成品ではなく制作過程そのものを売る。
プロセスエコノミーはこれからを生きる全ての人の武器になる。

 

めちゃくちゃ面白い。価値の源泉が「アウトプット」から「プロセス」に移行する。全ビジネスパーソンにとって必読です!
山口周

 

プロセスエコノミーは”道”を極める日本人にとって大チャンス!
けんすう(古川健介)

 

プロダクトはプロセスのメディアになる
一橋大学教授楠木建

 

第1章 なぜプロセスに価値が出るのか
乾けない世代の誕生
乾けない世代が重要視する「幸せの3要素」
「役に立つ」より「意味がある」
グローバル・ハイクオリティかローカル・ロークオリティか
所属欲求を満たすための消費活動
不安な時代のアイデンティティとしてのブランド
「信者ビジネス」の正体
世界の若者の「日本のオタク化」
フィリップ・コトラーの「マーケティング4・0」
6Dですべてのアウトプットが無料に近づく
2050年に電気代はタダになる?
物体そのものがなくなる未来
シンギュラリティ大学の「エクスポネンシャル思考」

第2章 人がプロセスに共感するメカニズム
オバマ大統領を誕生させた「Self Us Now」理論
ノーベル経済学賞学者の「システム1」「システム2」理論
デービッド・アーカーの「シグネチャーストーリー」
「人のために」という欲望
ハイネケンの最高すぎるCM

第3章 プロセスエコノミーをいかに実装するか
「正解主義」から「修正主義」へ
「幸せの青い鳥」はどこにいる?
「オーケストラ型」から「ジャズ型」へ
情報をフルオープンにして旗を立てる
クリエイターを応援してくれるセカンドクリエイター
アウトサイド・インかインサイド・アウトか

第4章 プロセスエコノミーの実践方法
1億総発信者時代の「Why」の価値
伝統文化の「心技体」
スティーブ・ジョブズ亡きあとのAppleの課題
最強のブランド「宗教」に学ぶ
サイモン・シネックのTEDプレゼンテーション
楽天で人気店になるための3つの法則
「しくじり」が共感を呼ぶ
「シンパシー」「コンパッション」という2種類の応援
ジャングルクルーズ型かバーベキュー型か

第5章 プロセスエコノミー実例集
BTSが世界市場で突き抜けた理由
ジャニーズ事務所の緻密なファン戦略
中国シャオミの「みんなで作り上げるスマホ」
メルカリでは野菜を売れ
「北欧、暮らしの道具店」が成功した理由
ゲーム配信と Clubhouseがヒットした理由
予測不能なプロセスこそ一番の果実
創業9年で10億ドル企業になった「Zappos」
広告宣伝費がゼロになる時代
Y Combinatorのオフィスアワーが生んだAirbnbとStripe

第6章 プロセスエコノミーの弊害
自分を大事にして常に「Why」に立ち返る
プロセスエコノミーは調整のレバーを間違えてはいけない
大切なのは他人ではなく自分のモノサシ
フィルター・バブルの危うさ
SNSがもたらすプロセスの肥大化
「主体」を「観客」にするな
「現実を視よ」
「Will」「Can」「Must」の順番を間違えない

第7章 プロセスエコノミーは私たちをどう変えるか
世界的ベストセラーを生んだプロセスエコノミー的な生き方
人生をEX化する
夢中の3条件
Googleの20%とマインドフルネス
2割の働きアリはなぜ砂糖を見つけられるのか
うろうろアリが生み出した Netflix
「ジグソーパズル型」から「レゴ型」へのパラダイムシフト

 

感想

先日、このようなツイートをしました。

「プロセスエコノミー」というのは誰かが作った会社でもサービスでもなく、現代のモノの売り方です。
この売り方を実践している方でパッと思いつくのは、キングコングの西野亮廣さん、幻冬社の編集者で箕輪厚介さん、堀江貴文さんなどです。
作品を作るにしてもSNSで制作の過程を見せたり、オンラインサロンでファンを巻き込んでモノづくりに参加してもらったり。
この著書にも書かれていることですが、モノを作って売るだけではなく、モノを作るところから巻き込んでいくというのが新しいサービスの作り方、モノの売り方になってきています。
今書いていて思いついたのですが、「Niziu」もまさにそうかなと思います。
「Nizi Project」と題して、ガールズグループを作る、メンバーの発掘から育成までをインターネット配信で見せていく、初期段階からファンを巻き込んでいく手法こそが「プロセスエコノミー」です。
そう考えると様々なアーティストを発掘したテレビ番組であるASAYANもかなり昔にこの手法を使っていたと言えますね。

最近誰もが使うようになったサービス、よく見かける企業、人、僕が今書いたように、プロセスエコノミーってこういうことだよね、その背景としてこういうことがあるよね、ということを繋いでまとめた一冊です。
今のサービスの作り方、売り方ってこういう傾向あるよなとぼんやり思っていたことが言語化され、とても腹落ちする内容でした。

ビジネスやサービスの仕組みを考えるのが好きな方、自分でこれから事業を始める方など参考になる部分は多いのではないでしょうか。