Apple MusicでKing Gnuの白日をダウンロードしました。
音楽の良さを言葉で伝えるのは難しい。
言葉で伝えれるならさっさと聴いてもらった方が早いし、よほど素敵な感想をもらえると思う。
そもそもその音楽自体に言葉が乗っかっているのだからわざわざそれをさらに説明するというのもなんとも不思議な気がする。
それでも語らずにはいられない曲との出会いがあったので書いておく。
いつものようにInstagramを眺めていると、ストーリーズの合間にとある広告が流れてきた。
それは見ず知らずのバンドのPVだったのだけど、わずか数秒の映像と音楽に何か引っかかるものを感じた。
バンド名だけなんとなく読みづらく瞬時に覚えれなかったので、曲名が日本語だったのでとりあえずそれだけ覚えて、あとからYouTubeで探して試聴してみることにしたのだけど、すっかり忘れていた。
「白日」という曲だった。
King Gnu – 白日
何日か経ってまた同じようにInstagramのストーリーズにPV広告が流れ、その時になんだかわからないがハッとした。
それからというもの毎日聴いている。
毎日どころか、先日ジムで4時間ほどトレーニングをしたのだけど、その間一度も曲を変える事なく聴き続けた。
通勤時間、仕事中、寝る前、あらゆる時間に聴いている。
そして周りの友人にもひたすら薦めた。
どうしてこうもハマってしまったのかはわからない。
最初にPVを見たときの印象としては、ボーカルが野暮ったい風貌にも関わらず、(ごめんなさい)とても綺麗な声なのだ。
バンドサウンドなのだけど、どこかブラックミュージックの要素もあるテンポな感じがした。
変わった曲だ。
聴けば聴くほど惹き込まれる。
メインボーカルがほとんど裏声なので、これはカラオケでは歌えないなと思いつつ、どこか切ない。
切なくて良い。
何を歌っているのだろうと歌詞を見ると、そのメインボーカルに助長するかたちで歌詞が切ない。
不思議なもので歌詞を読んでも読んでも、何を歌っている歌詞なのかわからなかった。
わかりそうなんだけどわからなかった。
このMVをYouTubeで見たとき、たまたまコメント欄を眺めていてすぐに腑に落ちた。
この楽曲は、日本テレビで放送中のドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、冤罪弁護士という題材から犯罪者の視点で書かれた楽曲なのではないかということだった。
この書き込みでまたさらにハッとした。
とんでもない視点だ。
どうしてこんな曲が作れるんだろう。
とにかく不思議の連続だ。
どんなバンドなのだろうかと気になりだしてさらに度肝を抜かれるのだが、この楽曲はそのバンドにとって、メジャーデビューしてから初めてのシングル曲となるのだった。
正確には、メジャーデビューアルバムをリリースしてから、次のリリースがこの楽曲。
ともかく、メジャーデビューして、ドラマの主題歌のタイアップが決まって、この楽曲。
率直な感想として、「なんて肝の据わった楽曲なのだろう」と思った。
「次の曲、大丈夫か?」と勝手に不安を覚えたほどだ。(大きなお世話だ)
以下の記事によると、
「白日」は2月22日に配信リリースされ、オリコンのデジタル・シングル・ランキングでデイリー1位を記録、さらにiTunes Store総合ランキングでも自身最高の2位を記録したほか、ストリーミングでもLINE MUSICやAWAをはじめ、各ストアにて再生数1位に輝き、配信ヒットとなっている。
とのこと。
もはや異常自体だ。
レコード会社のプロモーションだけでここまでたどり着くレベルではないということがわかる。
この曲を知った数日後に、現在ライブツアーが行われていることを知り、チケットもソールドアウトしており、非常に残念な気持ちだが、この楽曲は引き続き僕の毎日に焼き付けられている。
いつかテレビで見られることを、生で聴けることを願いながら、今日も聴き続けるのみだ。