増田俊也さんの「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」の内容が気になっている方
「木村政彦って誰だろう?」
「ノンフィクション本でよく見かけるけど面白いのかな?」
「ざっくりと内容だけ知りたい」
こういった方に向けて書いた記事です。
本記事の内容
・ざっくり内容紹介
・感想
この記事を書いている僕は、自営業でWeb関連の仕事をしており、月に10〜20冊程、ビジネス書や自己啓発本などをAmazonで購入して読んでいます。(※積ん読も含む)
ざっくり内容紹介
『ゴング格闘技』誌上において、2008年から2011年まで、約4年間にわたって大反響を呼んだ長期大型連載が、待望の単行本化です。
戦前、史上最年少で「全日本選士権」を制し、1949年に優勝するまで一度も負けず、15年間、不敗のまま引退。
木村政彦は間違いなく日本柔道史上、最強の柔道家です。
また、力道山戦の3年前、ブラジルに遠征し、ホイス・グレイシーの父、エリオの腕を骨折させて圧勝、その技が「キムラロック」として、世界に定着しており、総合格闘技の父ともいえる存在です。
「鬼の柔道」を継承した師匠・牛島辰熊、そして自身が育て上げた岩釣兼生、三代続く師弟関係を中心に、戦前から戦後の柔道正史、思想家でもあった牛島による東條英機暗殺未遂事件の真相、プロレスの旗揚げなど昭和裏面史の要素もふんだんに織り込んだ、長編ノンフィクションです。
著者の増田氏は、この作品を書くために、18年もの歳月を費やし、資料収集と取材にあたってきました。
ボリュームある装丁ですが、増田氏の丁寧で真摯な取材と文章が、最後まで読む人の心を掴んで離しません。
ぜひ、多くの皆様に読んでもらいたいです。
–このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
昭和29年12月、活動の場をプロレスに移した木村政彦と、人気絶頂の力道山との一戦。
「昭和の巌流島」と呼ばれ、視聴率100%。
全国民注視の中、最強柔道家は、力道山に一方的に潰され、表舞台から姿を消した。
「負けたら腹を切る」という、武道家としての矜持を持っていた木村はなぜ、簡単に敗れたのか?
戦後日本スポーツ史上、最大の謎とともに木村の数奇な人生に迫る。
『ゴング格闘技』大反響連載、待望の書籍化。
–このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
感想
先日ご紹介したこちら。
こちらの本を読んでからさらに読み応えのあるノンフィクション本を読みたくなってしまい、ネットを検索しました。
そこであらゆるランキングサイトの上位に登場したのが増田俊也さんの「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」でした。
実はこちらの本、マンガ版で既に読んでおりました。
全13巻の大変読み応えのあるマンガでした。
そして本書はさらに読み応え抜群の701ページとなっており、Kindleでは12,408ページという壮大なボリュームです。
マンガはマンガで読みやすいのですが、こちらの書籍も尻込みするようなボリュームでありながらとにかく引き込まれます。
自分もその歴史の一部になったかのようにスラスラと読み進められます。
木村政彦に関する自伝や書籍は様々あるようなのですが、正確な記録や記憶があるものが少ないようです。
その点では、この著書も様々な書籍を参考にしていて、さらに著者の長期に渡る周辺人物への取材と考察が素晴らしく、木村政彦という柔道家の総まとめ的な一冊と言っても過言ではないのではないでしょうか。
そもそも僕はプロレスや格闘技が好きで、木村政彦の存在を知っていました。
そのことを抜きにしてもノンフィクションや歴史的な本が好きな人であれば、間違いなく一気読みできると思います。
本の世界に没入したい人に是非おすすめです。