北の国から ’83冬を観ました。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/12/04
- メディア: DVD
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はじめに
黒板五郎の人の良さ、実直さが強く出ている作品。
その人の良さに甘えてしまう人、それを支えたい人たち。
とにかく五郎さんの懐の深さにグッと心を持っていかれる。
こんな人にオススメです
北の国からを愛して止まない人
北の国からをこれから見てみたい人
人の優しさに飢えてる人
人に傷つけられた人
ざっくり内容紹介
Amazonレビュー
1981年から82年にかけて放送された連続TVドラマの、終了後の人気に応えて製作されたスペシャル版第1作。
ドラマ放映終了から1年後の黒板家と富良野の人々の生活を描く。
純の同級生であった正吉が家出のあげく黒板家に居候することに。
どうやら母・みどりとの確執が原因らしい。
五郎に正吉を預けてみどりは去るが、実は借金を作って逃げており、知らぬ間に五郎が連帯保証人となっていた。
その頃、かつて豆景気で一山当てながらも女と東京へ去っていた松吉老人が突然帰郷してくる。
富良野は大騒ぎとなり、彼が五郎の借金の肩代わりを申し出るが…。
本作の時点ではまだ長期シリーズ化になるとは思われていなかったらしく、後の基本スタイルとなる純と蛍の成長よりも、やはり後に重要キャラクターへと成長する正吉にスポットがあてられた一編。(田中 元)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
北海道・富良野を舞台に家族の愛と絆を描いたドラマスペシャルのDVD化第1弾。
五郎が出稼ぎから帰ってきたその日、純の友達・帥E吉が家出する。
数日後、正吉の母の借金を代わりに払えと、五郎のもとに700万円もの借用書が突きつけられ…。
内容(「Oricon」データベースより)
北海道・富良野を舞台に、家族の愛と絆を描いた名作ドラマ「北の国から」のドラマスペシャル第1弾がDVDで登場!田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子ほか出演。
北の国から 83 冬 [DVD]より引用
あらすじ
五郎(田中邦衛)とクマさん(南雲佑介)は11月から東京に出稼ぎに出て、純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)はけなげに小屋で留守を守って暮らしていた。
その五郎たちが、わが家で正月を迎えるために歳末に帰ってきた。
大喜びの純と螢。
だが、大晦日から正月休みに、純たちの周辺で次々に問題が起こってきた。
まず、みどり(林美智子)の息子の正吉(中沢佳仁)が家出したこと。
友達の純や螢がほうっておけるわけはない。
やっと見つかった正吉は純の家で正月を迎える。
そのころ、部落には30年ぶりで沢田松吉(笠智衆)という老人がふらりと現れる。
昔、この麓郷を開拓した草分けの一人で、一度は成功したが妻子を捨てて女と駆け落ちしてしまって以来、消息のなかった人だ。
麓郷に身寄りは街のラーメン屋で働く孫娘妙子(風吹ジュン)がいるだけだ。
東京で大成功したということだがどこか話がおかしい。
そこへ突然、五郎に難題が持ち上がる。
みどりの借金の連帯保証人として、700万円の返済義務を負わされてしまったのだ…。
『北の国から ’83冬』|BSフジより引用
オススメポイント1
みどりの連帯保証人になって700万もの借金を背負い、土地が取られるかどうかの瀬戸際にもかかわらず、圧倒的に懐が深い五郎。
金のことはいい、忘れろ、と。
圧倒的な懐の深さ。
しびれる。
なおかつ、純と蛍が喜ぶから正吉を預からせてくれと申し出る。
懐深すぎて泣けてきます。
オススメポイント2
個人的に北の国からを見る最重要ポイントは、大滝秀治が演じる清吉の一言一言の深さだ。
五郎が700万もの借金を背負って土地を手放さなくてはならない寸前のところで、五郎を説得する清吉がたまらない。
「土地を手ばなしたら生活できない。みんなにすがれ(頼れ)」
「早まって地べた放すんじゃねえぞ。地べた放したら最後だぞ」
「みんなが農協から少しずつ金を借りた。みんなを頼れ」
毎回、五郎と清吉のやりとりが深い。
今回もかなり深かった。
作品紹介
<出演者>
黒板五郎:田中邦衛
黒板純:吉岡秀隆
黒板螢:中嶋朋子
宮前雪子:竹下景子
沢田松吉:笠智衆
沢田妙子:風吹ジュン
北村清吉:大滝秀治
北村正子:今井和子
北村草太:岩城滉一
中畑和夫:地井武男
中畑みずえ:清水まゆみ
中畑すみえ:塩月徳子
笠松杵次:大友柳太朗
笠松みどり:林美智子
笠松正吉:中沢佳仁
吉本辰巳:塔崎健二
吉本友子:今野照子
成田新吉:ガッツ石松
水沼什介:木田三千雄
和泉:奥村公延
時夫:笹野高史
松下豪介:南雲佑介
中川:尾上和<スタッフ>
原作・脚本:倉本 聰
音楽:さだまさし
プロデューサー:中村敏夫
撮影:竹越由幸
美術:藤森信之
照明:本間利明
音声:西田貞雄
演出:杉田成道
制作:フジテレビ
感想
前作までの1時間ドラマのシリーズよりさらに時間が進み、純と蛍もあっという間に成長していた。
五郎も見た目にだんだんと味が出始めている。
子供ふたりの成長につれて、五郎の懐の深さがどんどん深くなっていく。
他人への深い優しさがたまらない。
気遣いや心配りがたまらない。
自分が同じシチュエーションだったらこうはならないだろうなあと考えさせられる。
そんな五郎だからこそ周りに集まる人たちも皆暖かい。
大人の男として学びを得ています。