今から10年近く前の年末年始に、スペシャルドラマのような名目で、約4時間から6時間程度の割と長めの時代劇が放映された。
元々の原作は知らなかったものの、主役の吉村貫一郎役に渡辺謙がピッタリとハマっていて、その当時の時代劇そのもの、この原作にもとても興味を持っていた。
その作品を忘れかけていた今、たまたま両親がこの原作小説を読み始めていたようで、改めて興味が再燃し、上下巻読むに至った。
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新撰組、吉村貫一郎の一生涯を一人称、三人称といったかたちで、様々な関わりのある人物の視点で書かれている。
また、そのような様々な人物による視点の切り替えがあり、読んでいてもこちらを飽きさせない。
そのような独特の遊び心と、とはいえ物語のシリアスさがとても絶妙で、この原作以前にテレビで出会ってしまったこともあり、渡辺謙を想起させずにはいられなかった。
そういった意味では自分にとってはこの作品を知る入り口が良かったのかもしれない。
素晴らしい作品です。
- 作者: 浅田次郎
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